鼻腔異物

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鼻腔異物

 ご自分で異物を故意に挿入する場合と外傷などで異物が侵入する場合がありますが、小児では判断力が未熟であるために好奇心から鼻内に異物をわざと挿入する場合が多く、5歳以下の子供に多く認められます。

 多くの場合、鼻前庭周囲に異物を認めることが多く、ビーズや消しゴム、おもちゃや紙切れ、果物など挿入された異物は様々です。

 鼻腔に異物が挿入されると反応が生じて鼻汁・鼻閉となる事が多いのですが、数日間放置されると悪臭を伴った一側性の鼻漏が生じるようになります。
 そのまま放置されると血性鼻汁や頭痛、発熱など副鼻腔炎様の症状が現れることとなりますが、仮に無症状に異物が長期間にわたり放置された場合には、異物を中心核として炭酸カルシウム等が沈着して結石となり、いわゆる鼻石が生じる可能性があります。


 
 異物の疑いがある場合にはファイバースコープを使用して詳しく鼻内を観察する必要があります。そして異物を認めれば直ちに除去します。処置時に動いてて異物をおのど方に落下させて飲み込まない様に注意をする必要があります

 通常異物が除去されれば症状の改善を認めますが、アルカリ電池など組織障害を生じうる異物を除去をした場合には、その後の化学変化に対する経過観察が必要となることがあります。


おはなのけんさ方法

  1. 目で見てかくにん
     お鼻の粘膜の状態や、鼻水の性状・鼻腔のつまり具合、鼻中隔の状態等、様々な部位の状況を確認致します。

  2. 内視鏡でかくにん
     お鼻の中は奥まで広く、非常に立体的で複雑に入り組んでいますので、外からだけでは分からない部分もあります。お鼻の中に内視鏡を入れて、お鼻の中の様々な部位を確認致します

  3. 細胞や細菌の状況をかくにん
     鼻水そのものや、腫れている部分の細胞や組織を取って、どのような細菌が感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。

  4. 刺激してかくにん
     匂いの物質を嗅いでみて、匂いを正確に感じることが出来るのか確認します。また、アレルギーの原因物質を使用して刺激を行い、反応が誘発されるのかを確認致します。

  5. その他のかくにん方法
     必要に応じてCTやMRIといった画像検査を行い、アレルギー性疾患が疑われる場合には採血して検査を行うことがあります。

    (このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)