すいみんじむこきゅう

無呼吸の病態無呼吸の診断 無呼吸の治療

睡眠時無呼吸症候群

 睡眠は疲労回復と心身の発達・成長のために小児にとっては特に大切で、月齢・年齢が少ないほど長時間の良質な睡眠が必要となります。

睡眠時無呼吸症候群は、
10秒以上の鼻・口での換気停止が7時間の睡眠中に30回以上出現するもの、または1時間あたり5回以上認めるものと定義されてきました。

 無呼吸とは睡眠ポリグラフ検査上、90%以上の呼吸振幅減弱と持続的呼吸努力が2呼吸(5秒)以上持続するもので、低呼吸とは50%以上の呼吸振幅減弱、覚醒反応と、3%以上の酸素飽和度低下を伴う2呼吸以上の持続するものと定義されます。

 小児の場合、無呼吸低呼吸指数が1(1時間あたり1回)以上で、かつ、いびき、陥没呼吸、体動覚醒、発汗、夜尿、多動、日中傾眠などの症状を伴う場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されています。



 睡眠時無呼吸症候群は中枢型・閉塞型・混合型の3つに分けられて、呼吸・換気状態と胸・腹部呼吸運動を記録し判定されますが、特に臨床的に問題になるものは閉塞型で、大部分を占めます。


  閉塞型では気道閉塞時の口・鼻呼吸がほとんど認められませんが、呼吸をしようと努力しているため、胸部と腹部の振動は認められます。
 原因は様々ですが上気導狭窄が中心で、小児では特に鼻アレルギー、鼻茸、アデノイド増殖症、口蓋扁桃肥大があります。

 中枢型では呼吸への脳からの指令が無くなるため、口・鼻での呼吸を認めず、胸・腹部での振動も認められません。


 小児睡眠時無呼吸症候群では発育・発達に影響が認められ、成長ホルモンの分泌障害により低身長など全身のの発育障害や顎の発育障害、学力低下、多動や、攻撃的行動に関係があるとされます。 その他、夜尿・漏斗胸・肺性心・頻脈・徐脈を生じることがあります。



むこきゅうのけんさ方法

  1. 目で見てかくにん
     口腔・鼻腔・咽頭などの状態を確認します。扁桃肥大がないかアレルギー性鼻炎が疑われないか、顎の大きさは小さくないか、アデノイド顔貌の有無や、胸郭変形を含め、確認致します。

  2. 触ってかくにん
     喉頭を含め、頸部全域に腫脹があるのか、喉頭周囲・頸部のリンパ節の状態がどうか、喉頭の挙上・下降のタイミングに問題が無いか、、等を確認致します。

  3. くだを入れてかくにん
     お鼻から管を入れて、舌根部や咽頭・喉頭の各部位の状態とその動きを確認することがあります。その他腫瘍性病変等の有無を確認致します。

  4. 画像でかくにん
     頭頸部X撮影を行う場合があり、CTやMRIといった首を輪切りにして内部の変化を確認する機械を使用して問題が無いかどうかを調べる事があります。

  5. 呼吸と換気の状況をかくにん
     終夜睡眠ポリグラフ検査といって脳波・心電図・口と鼻の気流・胸部腹部運動などの様々なモニターを装着して眠りの深さ時間、無呼吸・低呼吸の有無、脈拍等をを確認することがありますが、全ての患児を調べることは困難であり、成人用簡易モニターやパルスオキシメーターの自動解析により確認します。

  6. 動画でかくにん
     睡眠中の動画撮影は学会でも高い有用性が報告されており、簡便で有用です。スマホや携帯でいびきをビデオ撮影してご持参下さい。口呼吸や無呼吸の状態などを確認させて頂きます。

  7. その他のかくにん方法
     アレルギー性疾患の関与が疑われる場合には採血やキットを使用してして原因物質について確認を行います。ウィルス感染やその他の感染症等が疑われる場合にも採血して確認をすることがあります。

    (このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)

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