無呼吸の治療

無呼吸の病態無呼吸の診断 無呼吸の治療

睡眠時無呼吸症候群の治療

 睡眠時無呼吸症候群の治療は上気道狭窄の程度に応じ保存的治療と手術的療法を組み合わせて行われています。

 保存的治療では上気道に炎症を認める場合に抗生物質や消炎剤を使用した薬物療法を行います。乳幼児では鼻炎や咽頭炎を起こす機会も多く、アレルギー性鼻炎が鼻閉の原因となるため、抗アレルギー薬の投与を行います。
 特に肥満児の場合には減量で改善を認めることがあり、栄養指導を行います。



 小児の睡眠時無呼吸症候群の原因としては、アデノイド増殖症、口蓋扁桃肥大が最多で、手術治療としてはアデノイド切除、口蓋扁桃摘出術が行われています。

 高度な肥厚性鼻炎がいびき・無呼吸の原因となっている場合では下鼻甲介切除術を併せて行います。副鼻腔炎にて鼻茸後鼻孔ポリープを認める場合も手術が行われます。

 手術適応の判断としては、一般に無呼吸低呼吸指数が1以上で閉塞性であることが確認出来れば手術を第1選択として良いとされており、小児の場合は手術が著効します。
 扁桃炎を繰り返す場合や
3歳以下でも頻回な無呼吸から肺性心や心不全を生じる可能性がある場合に扁桃摘出術が行われます。2歳未満の低年齢児や低体重・先天疾患合併児・肥満児の場合は手術自体のリスクが高く慎重な判断が求められます。
 具体的には3度の口蓋扁桃肥大(Mackenzie分類で口蓋扁桃が正中まで突出しているもの)といびき・無呼吸を認める場合は当然手術適応となりますが、2度の口蓋扁桃肥大(Mackenzie分類で口蓋扁桃が後口蓋弓と正中の中間程度まで突出しているもの)でもアデノイド増殖症、高度の口呼吸等の臨床症状を認める場合には手術の適応があるとされています。

 

 乳幼児の場合、喉頭の位置が高く、舌が完全に口腔内に納まり舌後半部が上方に位置しているために、鼻呼吸が障害され易く、重症な呼吸障害・合併症を生じ易い傾向があります。生後約6ヶ月頃まで口呼吸が上手に出来ないこともあり、アデノイド増殖症のみで口蓋扁桃肥大を認めない場合も、いびき・陥凹呼吸や哺乳障害・睡眠障害を認める場合にアデノイド切除術を行う事があります。

 重度の脳性麻痺を認める場合では、下顎発育不良や筋緊張低下による睡眠時無呼吸を認めることが多く、経鼻エアウェイや酸素吸入、気管切開等にて対応することが必要となることがあります。その他にも、Pierre-Robin症候群などでにて特に舌後退が強い場合には舌固定術が考慮される場合もあります。

むこきゅうのけんさ方法

  1. 目で見てかくにん
     口腔・鼻腔・咽頭などの状態を確認します。扁桃肥大がないかアレルギー性鼻炎が疑われないか、顎の大きさは小さくないか、アデノイド顔貌の有無や、胸郭変形を含め、確認致します。

  2. 触ってかくにん
     喉頭を含め、頸部全域に腫脹があるのか、喉頭周囲・頸部のリンパ節の状態がどうか、喉頭の挙上・下降のタイミングに問題が無いか、、等を確認致します。

  3. くだを入れてかくにん
     お鼻から管を入れて、舌根部や咽頭・喉頭の各部位の状態とその動きを確認することがあります。その他腫瘍性病変等の有無を確認致します。

  4. 画像でかくにん
     頭頸部X撮影を行う場合があり、CTやMRIといった首を輪切りにして内部の変化を確認する機械を使用して問題が無いかどうかを調べる事があります。

  5. 呼吸と換気の状況をかくにん
     終夜睡眠ポリグラフ検査といって脳波・心電図・口と鼻の気流・胸部腹部運動などの様々なモニターを装着して眠りの深さ時間、無呼吸・低呼吸の有無、脈拍等をを確認することがありますが、全ての患児を調べることは困難であり、成人用簡易モニターやパルスオキシメーターの自動解析により確認します。

  6. 動画でかくにん
     睡眠中の動画撮影は学会でも高い有用性が報告されており、簡便で有用です。スマホや携帯でいびきをビデオ撮影してご持参下さい。口呼吸や無呼吸の状態などを確認させて頂きます。

  7. その他のかくにん方法
     アレルギー性疾患の関与が疑われる場合には採血やキットを使用してして原因物質について確認を行います。ウィルス感染やその他の感染症等が疑われる場合にも採血して確認をすることがあります。

(このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)

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