急性喉頭蓋炎

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急性喉頭蓋炎


 喉頭蓋や披裂喉頭蓋ヒダや仮声帯など声帯の上部構造に炎症が生じたもので、喉頭蓋に著明な浮腫・腫脹を認めます。
 時として生命に危険を伴うことがあるため、極めて注意が必要です。

 症状としては高熱を初発症状として生じ、咽頭・喉頭の強い痛みを伴います。次に嚥下時痛を生じますが、進行すると気道が狭くなり呼吸困難となります。
 
 特に乳幼児では解剖学的にも喉頭内腔が狭く脆弱であり、容易に狭窄を起こして呼吸困難となるため、不幸な転帰となりやすいと言えます。

 原因菌としてはB型インフルエンザ菌の検出率が高いですが、ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などが関与することがあります。

 診察時には38度以上の発熱・強い咽頭痛・よだれ・泣き声の変化と息苦しさを訴えた時にこの病態が疑われ、興奮状態の事も多いので刺激しないように喉頭ファイバースコープにて喉頭蓋を観察します。頸部の単純X線検査も有効です。

 治療として、軽症の場合を除いて入院となり、まずは保存的に医師の監視下に呼吸管理と抗菌薬とステロイドを中心とした投薬治療が行われます。症状の軽い場合は投薬に反応し、改善する場合が多いのですが、腫大した喉頭蓋が喉頭内腔に嵌頓し呼吸困難が突然起こる事がありますので、気管挿管や予防的な気管切開も考慮し、気道確保が適切に行われる準備をしておきます。

 小児では吸気性陥凹が認められたり起坐呼吸をしている場合、気管切開を行うべきとされ、緊急時には輪状甲状膜切開が行われる場合があります。

こうとうのけんさ方法

  1. 目で見てかくにん
     喉頭粘膜の状態を間接喉頭鏡という鏡を使用して確認します。前傾姿勢でお口を開けて頂き、お口に入れた鏡で喉頭蓋、披裂部、披裂喉頭蓋ヒダ、声帯、仮声帯等に異常がないか、発赤や潰瘍、腫瘍は出来ていないか、声帯の動きに問題が無いか等を確認致します。

  2. 触ってかくにん
     喉頭を含め、頸部全域に腫脹があるのか、喉頭周囲・頸部のリンパ節の状態がどうか、喉頭の挙上・下降のタイミングに問題が無いか、、等を確認致します。

  3. くだを入れてかくにん
     詳細を確認する必要がある場合には、お鼻から管を入れて、喉頭の各部位の状態とその動きを確認することがあります。その他にも手術の時には喉頭直達鏡といって、まっすぐな金属製の筒を入れて顕微鏡下に観察する事もあります。

  4. 超音波でかくにん
      超音波の検査機械を使用して喉頭周囲を含め頸部全域の腫脹の性状を確認する場合があります。病変と他の組織の境界面や病変内部の信号、病変を通過した後の信号の状況などを確認致します。

  5. 画像でかくにん
     喉頭のデジタル撮影や造影検査を行う場合があり、CTやMRIといった首を輪切りにして内部の変化を確認する機械を使用して問題が無いかどうかを調べる事があります。途中で造影剤といって、血管や血流のよい部分がよく区別出来るようにする注射をして確認する事もあります。

  6. 細胞や組織の状況をかくにん
     必要に応じて針を刺して細胞を取ったり、おくびのリンパ節自体を摘出して、顕微鏡下に細胞の状態を確認いたします。また、痰や粘液等を採取してどのような細菌に感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。

  7. 音声機能のかくにん
     発声して頂いて、声の高さ・強さ・音色について確認致します。声がれ(嗄声)を認める場合、大まかな嗄声の状態、ガラガラ度合い、息漏れの程度、力のなさや、努力の程度などを確認致します。また、発声の持続時間がどの程度かを確認致します。

  8. 声帯粘膜の振動をかくにん
     声帯をストロボ撮影して、声帯振動の規則性や振幅、固定の有無、声帯の粘膜波動の状態や声門の閉鎖状況について確認することがあります。

  9. その他のかくにん方法
     アレルギー性疾患の関与が疑われる場合には採血して原因物質について確認を行います。ウィルス感染やその他の感染症等が疑われる場合にも採血して確認をすることがあります。

(このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)

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