鼻出血

急性鼻炎アレルギー性鼻炎肥厚性鼻炎血管運動性鼻炎薬剤性鼻炎鼻閉鼻出血鼻腔異物鼻腔腫瘍小児急性副鼻腔炎眼窩蜂窩織炎上顎洞骨髄炎小児慢性副鼻腔炎副鼻腔外傷鼻副鼻腔腫瘍

鼻出血

 鼻副鼻腔または鼻咽腔粘膜の損傷によって起こりますが、出血点が明らかで無い場合も多く、年齢別では20歳以下の若者に多く認められ、入院を要する重症例については中高年者に多く認められます。

 基礎疾患には炎症、異物外傷、腫瘍と様々なものがありますが、小児で最も多いものは炎症によるものです。血液疾患の初発症状として認められることもあるので注意が必要です。

 鼻腔内の血管は内外頚動脈から血流を受けており、鼻腔全体への血流の9割は外頚動脈由来で、鼻腔上3分の1が内頚動脈系、下3分の2が外頚動脈系から還流されています。

 両動脈系血管の吻合は特にキーゼルバッハの部位という鼻中隔前下方の粘膜では著明で、こどもの鼻出血の出血部位としてはこのキーゼルバッハ部位が最多になります。

 診察では出血の頻度やその程度、原因を確認し、出血傾向の有無・他疾患の存在・その他に特別な病歴が無いか等を確認致します。また、鼻鏡検査により出血点の確認を行います。

 小児の鼻腔は成人に比べ小さいため、鼻腔後方の出血では出血点の確認が困難となるので軟性ファイバースコープによる観察が必要となることがあります。出血量が多い場合や出血傾向が疑われる場合は出血時間や末梢血での肝機能検査・凝固因子の検査を行って、止血後に再検することがあります。その他、腫瘍性病変を疑う場合には画像検査を行います。

 一般的に小児では軽症例が多いですが、出血量が多い場合には血圧・脈拍測定などバイタルサインのチェックが必要となります。

 処置は原則では座位または半座位で、口呼吸をしながら行い、気分不快時には側臥位を取らせて血液を嚥下しないで吐き出すようにさせます。
 
 
鼻腔前方の出血であれば鼻翼を正中に向かって510分間圧迫すると止血する場合も多いですが、止血しない場合には出血点を確認してその部位毎に応じた処置を行います。

 前方からの出血に対する処置としては局所止血剤塗布の他、化学的腐食剤を塗布したり粘膜焼灼を行うことがあります。出血が持続する場合、圧迫止血が必要となります。出血点に当たるようにガーゼ等を留置します。

 後方からの出血の場合には出血点の確認が困難となることが多く、後鼻孔からもタンポンを行います。(ベロックタンポンまたは鼻腔止血バルーンといいます。)
 この場合、上咽頭の耳管開口部を閉塞させて中耳炎を生じることがあるため、抗生剤投与と早期抜去に努めます。

上記にて止血が困難な場合に外頚動脈または顎動脈の結紮を考慮することもありますが小児の場合、極めて稀です。

 治療としては血管強化剤や血液凝固剤を投与し、出血量が多い場合には輸血を考慮します。

 基礎疾患が判明した場合にその治療を行うことが必要です。



 
特に、お子様の鼻出血は多くの場合、鼻内前方からですので圧迫止血法が有効です。慌てず、騒がず、しっかりと鼻の一番広がった部分を親指と人差し指で挟んで5-10分間圧迫すればまず止まります。
 緊急時の対処法として覚えておいていただくと良いと思います。

おはなのけんさ方法

  1. 目で見てかくにん
     お鼻の粘膜の状態や、鼻水の性状・鼻腔のつまり具合、鼻中隔の状態等、様々な部位の状況を確認致します。

  2. 内視鏡でかくにん
     お鼻の中は奥まで広く、非常に立体的で複雑に入り組んでいますので、外からだけでは分からない部分もあります。お鼻の中に内視鏡を入れて、お鼻の中の様々な部位を確認致します

  3. 細胞や細菌の状況をかくにん
     鼻水そのものや、腫れている部分の細胞や組織を取って、どのような細菌が感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。

  4. 刺激してかくにん
     匂いの物質を嗅いでみて、匂いを正確に感じることが出来るのか確認します。また、アレルギーの原因物質を使用して刺激を行い、反応が誘発されるのかを確認致します。

  5. その他のかくにん方法
     必要に応じてCTやMRIといった画像検査を行い、アレルギー性疾患が疑われる場合には採血して検査を行うことがあります。

    (このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)