小児耳下腺リンパ管腫
小児の耳下腺腫瘍は稀ですが、病理学的分類では血管腫やリンパ管腫の割合が多く、特に乳幼児に頻度が高い特徴があります。
耳下腺リンパ管腫は2歳前後の時点で認められることが多く、無痛性の波動性腫瘤として触知されます。
耳下腺下極から頸部に及ぶ腫瘤として認められることがあります。
診断は血管腫と同様ですが、経過観察中に急激な増大や縮小を繰り返すことがあり、完全な自然消退がないことが特徴です。
治療には適切な時期の手術的摘出を考慮します。一般に5歳以上で行われています。
だえきせんのけんさ方法
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目で見てかくにん
外見から腫脹がどの部分にあるのか、両側か片側か、皮膚の発赤腫脹はあるのか等を確認致します。 -
触ってかくにん
腫脹であればその程度はどのくらいか、硬いかどうか、周囲との癒着はあるのか、表面の性状は、皮膚の状態はどのようなものか等を確認致します。唾液腺を圧排してどのような唾液が出てくるかを確認したり、唾液管に石が詰まっていないか両手で体内外からはさんで確認することもあります。 -
超音波でかくにん
超音波の検査機械を使用して腫脹の性状を確認致します。病変と他の組織の境界面や病変内部の信号、病変を通過した後の信号の状況や唾石という石の有無などを確認致します。 -
画像でかくにん
唾液管に造影剤を注入してレントゲン撮影を行い唾液腺の状態を確認したり、CTやMRIといった、断層で体の内部の変化を確認する機械を使用して問題が無いかどうかを調べます。途中で血管や血流のよい部分がよく区別出来るように造影剤を注射をして確認する事もあります。 -
細胞や組織の状況をかくにん
必要に応じて針を刺して細胞を取って顕微鏡下に細胞の状態を確認いたします。また、唾液等を採取してどのような細菌に感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。 -
その他のかくにん方法
アレルギー性疾患の関与が疑われる場合には採血して原因物質について確認を行います。ウィルス感染やその他の感染症等が疑われる場合にも採血して確認をすることがあります。最近では唾液管自体に管を入れて、内部を確認している施設もあります。