鼻咽腔腺腫
上咽頭粘膜から発生する良性腫瘍で、10歳代の男児に好発するために若年性鼻咽腔血管線維腫といわれます。
主な症状として鼻閉と鼻出血があります。
治療としては、全身麻酔下に腫瘍全摘出術を行います。出血防止のために術前に腫瘍の栄養血管の塞栓術を施行しておき、かつ、出血に対して十分な対応を整えておく必要があります。
その他、小児の鼻咽腔悪性腫瘍については、悪性リンパ腫、横紋筋肉腫、上咽頭癌などが挙げられます。
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おのどのけんさ方法
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目で見てかくにん
おのどの各部位の粘膜の状態を確認します。扁桃表面の性状や咽頭後壁の状態を確認し、発赤や潰瘍、腫瘍等が出来ていないか、確認致します。 -
触ってかくにん
扁桃の膿栓や白苔の付着や出血しやすいのか、膿が出てくるのか等を確認致します。 -
細胞や組織の状況をかくにん
咽頭壁や扁桃そのものや腫れている部分の組織を取って、どのような細菌に感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。 -
刺激してかくにん
扁桃をマッサージして刺激したり舌・咽頭粘膜の異常部分を刺激してその後の変化等を確認します。 -
その他のかくにん方法
必要に応じてCTやMRIといった画像検査を行うことがあります。また、アレルギー性疾患が疑われる場合には採血して原因物質について確認を行います。ウィルス感染が疑われる場合にも採血して血清中の抗体価を確認することがあります。