外耳炎
鼓膜の外側の外耳道というところが、細菌の感染により炎症を生じ赤くなったり腫れたりしている状態の事です。多くの場合、耳かきや綿棒、つめ等で傷をつけることでおこります。
耳垢は酸性で細菌や真菌の感染を防いでいます。耳掃除のしすぎは耳垢のバリヤとしての機能を失うことにもなって、特に高温多湿な環境では最近感染起こしやすい状態になります。
外耳道に炎症を生じますと、痛み、かゆみ、耳だれ、耳がつまった、聞こえにくい、口を動かすと耳が突っ張る、、といった症状があり、炎症が強い場合には外耳道が閉塞していたり、痛みで夜も眠れないといったこともあります。
主な治療としては、外耳道を消毒し、炎症を抑える薬であったり抗菌薬等を直接塗布します。。炎症が強い場合、抗生剤等や痒み止めのお薬を内服して頂く場合もあります。
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外耳道炎を指摘される方は、基本的に耳を触りすぎておられる方が多いです。お耳のお掃除は週に1度でも多いと思われ、2週間に1度程度で十分と思われます。また、コシコシ・ゴリゴリと擦ってしまいますと、傷を作ってそこにばい菌を塗ってしまっているのと残念ですが同じ事となってしまう恐れもあり、デリケートなお耳の穴とその周辺はその他の腕やお顔の皮膚と異なり、触りすぎないことが肝心です。
外耳道炎を大きく分類すると限局性のものとびまん性のものとに分けられます。急性限局性外耳道炎とは外耳道軟骨部にある毛嚢に細菌感染が起こり発病するもので、耳かきによる外傷、水泳などが誘因となります。急性びまん性外耳道炎とは軟骨部外耳道の細菌感染によるもので原因菌としてはブドウ球菌、緑膿菌、プロテウス族などがあげられます。
症状がが継続する様であれば、一度耳鼻科を受診されることをお勧めいたします。
おみみの検査の方法
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目で見てかくにん
鼓膜を直接観察致します。鼓膜の色はどうでしょう、腫脹はないか、混濁や発赤、充血はないか、またはお水が溜まっていたり、あぶくが透けて見えていたり、肉芽(かさぶたをはいだ時のモコモコした組織)が無いか、陥凹していたり、内側の壁に癒着していないか、穿孔(穴)がないか、、等鼓膜の状況を確認するのです。。 -
大きくしてかくにん
鼓膜の状態や、鼓膜の内側のお部屋の状態を顕微鏡でみて確認します。また、針状鏡といって、針ほどの細さの特殊な内視鏡を使用して確認することがあります。 -
こまくの動きをかくにん
お耳の穴に栓をした状態をとした上で、機械で鼓膜に気圧を加えたり、引いたりして鼓膜の動き具合を調べます。正常では鼓膜の内側も外側も空気ですので、同じ圧力の状態となっております。鼓膜はその名の通り”膜”ですので、押したり、引いたりすると鼓膜が良く動きます。しかしながら、鼓膜の内側のお部屋の中に水が溜まっていたり、鼻のすすりすぎから、鼓膜の内側のお部屋が陰圧になっていると、鼓膜の動き方が変わってきます。この、鼓膜の動き方をグラフにして表して確認いたします。 (鼓膜の内側のお部屋のの圧力を調整してくれる耳と鼻の間にあるの管の機能が悪くなると鼓膜の動きが悪くなり始めます。) -
聞こえ方のかくにん
通常我々は音がした場合には、密度波となった振動音を鼓膜が受け取り、その振動を鼓膜の内側のお部屋にある小さな3つの骨が、内耳というセンサー部分まで増幅しつつ伝えて、この機械振動が内耳にて電気信号として変換されて脳へ送送られて、最終的に音として知覚されます。この経路のいずれかに問題が生じると聞こえの能力が下がります。 聞こえを確認するためには、自覚的な検査と他覚的な検査があります。乳児であれば、生下時に新生児スクリーニングを受けることが多いと思いますが、OAEという検査を行ったり、ABRやASSRといった刺激に対しての脳波を測定加算して、反応の有無を検知する事によって聴力を調べることが可能です。幼児となると、おもちゃを利用して聞こえの検査を行ったり、5歳以上となると成人と同じ聴力検査が可能となります。