手足口病
コクサッキーウィルスA群16型が多く、その他A群5、7型、時にB群1.3型エンテロウイルス71型などによる全身感染症です。軽い風邪症状とともに頬粘膜.軟口蓋.舌、口唇粘膜に孤立性のアフタが数個生じ、併せて手掌、足底等に3~4ミリ大の円形または楕円形の小水疱や膿疱を生じます。髄膜炎や心筋炎を合併することがあります。
検査では咽頭ぬぐい液や水疱液よりウイルスの分離を行いますが、多くは臨床所見より判断して診断します。
口腔内病変についてはその他風疹、川崎病、猩紅熱などでイチゴ状舌や粘膜炎を生じ、薬剤性アレルギーにてアフタ等を認めることもあり、梅毒や結核による口内炎も稀に認めます。
おくちのけんさ方法
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目で見てかくにん
おくちの各部位の粘膜の状態を確認します。頬の内側や、舌の表面の性状、舌の裏側、歯肉、口蓋等に異常がないか、発赤や潰瘍、腫瘍等が出来ていないか、、確認致します。 -
触ってかくにん
口腔粘膜の状態、発赤腫脹や白苔の付着、腫脹の緊満度や出血しやすいのか、触ると膿が出てくるのか等を確認致します。 -
細胞や組織の状況をかくにん
口腔粘膜表面の粘液や腫れている部分の組織を取って、どのような細菌に感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。 -
刺激してかくにん
唾液の分泌が正常範囲内なのか、味覚を正確に感じることが出来るのか等を確認します。 -
その他のかくにん方法
必要に応じてCTやMRIといった画像検査を行うことがあります。また、アレルギー性疾患が疑われる場合には採血して原因物質について確認を行います。ウィルス感染が疑われる場合にも採血して血清中の抗体価を確認することがあります。