梨状窩瘻
梨状窩に先天性瘻孔が盲管として残存して感染し、周囲に波及したものです。瘻管は甲状腺近くまで伸びていることが多く、甲状腺または甲状腺周囲に感染を生じます。
小児期から頸部膿瘍を反復する時はこの病態が強く疑われ、急性化膿性甲状腺として発症・発見されることもあります。
検査としては咽頭食道造影にて梨状窩より生じる瘻管を描出させます。また、全身麻酔下に喉頭鏡等にて梨状窩の瘻孔を確認します。
治療としては、急性炎症の消退した時期に行われますが、頸部外切開にて瘻管を完全に摘出します。
おくびのけんさ方法
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目で見てかくにん
外見から腫脹がどの部分にあるのか、両側か片側か、皮膚の発赤腫脹はあるのか等を確認致します。 -
触ってかくにん
腫脹の程度はどのくらいか、硬いかどうか、周囲との癒着はあるのか、表面の性状は、皮膚の状態はどのようなものか等を確認致します。 -
くだを入れてかくにん
お鼻から管を入れて、お鼻から食道にかけて明らかな問題が無いかを確認致します。 -
超音波でかくにん
超音波の検査機械を使用して腫脹の性状を確認致します。病変と他の組織の境界面や病変内部の信号、病変を通過した後の信号の状況や石灰化の有無などを確認致します。 -
画像でかくにん
CTやMRIといった、首を輪切りにして内部の変化を確認する機械を使用して問題が無いかどうかを調べます。途中で造影剤といって、血管や血流のよい部分がよく区別出来るようにする注射をして確認する事もあります。 -
細胞や組織の状況をかくにん
必要に応じて針を刺して細胞を取ったり、おくびのリンパ節自体を摘出して、顕微鏡下に細胞の状態を確認いたします。また、粘液等を採取してどのような細菌に感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。 -
その他のかくにん方法
アレルギー性疾患の関与が疑われる場合には採血して原因物質について確認を行います。ウィルス感染やその他の感染症等が疑われる場合にも採血して確認をすることがあります。