小児急性副鼻腔炎
小児は上気道の感染を生じることが多い反面、副鼻腔自然口(鼻腔と副鼻腔の通気口)が成人に比べて大きいために、成人と比べると副鼻腔炎になりにくい傾向があります。
近年抗生剤も発達しており、炎症も比較的消退し易くなってきてはいますが、高度な炎症で浮腫が生じた場合には次の眼窩蜂窩織炎と上顎洞骨髄炎が生じる事があり、注意が必要です。
急性副鼻腔炎の症状としては頭痛、顔面痛、鼻水、鼻づまり等があり、 原因となった症状や細菌を除去するために抗生剤や排膿を促す去痰薬、抗アレルギー薬を内服するも必要があります。
診察時には鼻処置の後に、薬剤を含んだ噴霧剤(ネブライザー)の吸入を行うことで治癒を促します。ご自宅ではこまめ膿性鼻汁を吸引除去してあげるか鼻かみを励行して頂くことにより、鼻腔・副鼻腔内の換気を改善させ、病気の原因となる細菌数を減らす事により、より効果的な薬剤の効果を期待できます。
おはなのけんさ方法
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目で見てかくにん
お鼻の粘膜の状態や、鼻水の性状・鼻腔のつまり具合、鼻中隔の状態等、様々な部位の状況を確認致します。 -
内視鏡でかくにん
お鼻の中は奥まで広く、非常に立体的で複雑に入り組んでいますので、外からだけでは分からない部分もあります。お鼻の中に内視鏡を入れて、お鼻の中の様々な部位を確認致します。 -
細胞や細菌の状況をかくにん
鼻水そのものや、腫れている部分の細胞や組織を取って、どのような細菌が感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。 -
刺激してかくにん
匂いの物質を嗅いでみて、匂いを正確に感じることが出来るのか確認します。また、アレルギーの原因物質を使用して刺激を行い、反応が誘発されるのかを確認致します。 -
その他のかくにん方法
必要に応じてCTやMRIといった画像検査を行い、アレルギー性疾患が疑われる場合には採血して検査を行うことがあります。
(このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)