眼窩蜂窩織炎・眼窩膿瘍
急性副鼻腔炎、特に篩骨洞炎から紙様板を通じ感染・炎症を眼窩に生じることがあります。2~4歳児に多く、原因菌の多くは肺炎球菌やインフルエンザ桿菌です。
症状としては高熱、急激な頬部・眼瞼の発赤腫脹、膿性鼻汁を認め、進行すると聴力低下や頭蓋内合併症、敗血症を生じる可能性があります。
診察ではファイバースコープを用いて鼻腔内部の膿汁等の確認を行い、副鼻腔CTや MRI にて炎症等の状態の把握を行います。
治療として起炎菌に対する抗生物質の投与と補液を行いますが、感染が頭蓋内に波及している場合には外科的処置が必要となることがあります。
おはなのけんさ方法
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目で見てかくにん
お鼻の粘膜の状態や、鼻水の性状・鼻腔のつまり具合、鼻中隔の状態等、様々な部位の状況を確認致します。 -
内視鏡でかくにん
お鼻の中は奥まで広く、非常に立体的で複雑に入り組んでいますので、外からだけでは分からない部分もあります。お鼻の中に内視鏡を入れて、お鼻の中の様々な部位を確認致します。 -
細胞や細菌の状況をかくにん
鼻水そのものや、腫れている部分の細胞や組織を取って、どのような細菌が感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。 -
刺激してかくにん
匂いの物質を嗅いでみて、匂いを正確に感じることが出来るのか確認します。また、アレルギーの原因物質を使用して刺激を行い、反応が誘発されるのかを確認致します。 -
その他のかくにん方法
必要に応じてCTやMRIといった画像検査を行い、アレルギー性疾患が疑われる場合には採血して検査を行うことがあります。