鼻閉
新生児と乳幼児では主に鼻呼吸を行っていて、口呼吸は上手に出来ません。この為に鼻閉があると哺乳障害や睡眠障害が生じ易く、問題となります。
多くは急性上気道炎による炎症により生じたもので、鼻汁の貯留や鼻粘膜腫脹が直接影響しています。新生児においては、先天性後鼻孔閉鎖も考慮に入れる必要があり、2歳以上であれば鼻内異物が無いことを確認する必要があります。
受診時には鼻閉が両側性か片側性なのか、また、発生時の状態や持続時間について確認をし、鼻鏡所見や鼻腔ファイバースコープを使用して診察を行っています。
鼻汁貯留の為に生じた鼻閉については丁寧に鼻汁の吸引除去を行います。血管収縮薬を使用する場合には成人に用いるものをさらに希釈して使用します。
先天性後鼻孔閉鎖
先天性に一側または両側の後鼻孔が膜上或いは骨性に閉鎖しているもので、乳児では呼吸障害・哺乳障害も認めます。
治療は手術が第1選択となります。
おはなのけんさ方法
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目で見てかくにん
お鼻の粘膜の状態や、鼻水の性状・鼻腔のつまり具合、鼻中隔の状態等、様々な部位の状況を確認致します。 -
内視鏡でかくにん
お鼻の中は奥まで広く、非常に立体的で複雑に入り組んでいますので、外からだけでは分からない部分もあります。お鼻の中に内視鏡を入れて、お鼻の中の様々な部位を確認致します。 -
細胞や細菌の状況をかくにん
鼻水そのものや、腫れている部分の細胞や組織を取って、どのような細菌が感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。 -
刺激してかくにん
匂いの物質を嗅いでみて、匂いを正確に感じることが出来るのか確認します。また、アレルギーの原因物質を使用して刺激を行い、反応が誘発されるのかを確認致します。 -
その他のかくにん方法
(このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)
必要に応じてCTやMRIといった画像検査を行い、アレルギー性疾患が疑われる場合には採血して検査を行うことがあります。