反復性耳下腺炎

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反復性耳下腺炎

 原因不明の繰り返す耳下腺腫脹で、免疫の未熟性やウイルス感染による免疫低下によって口腔内の弱毒常在菌が耳下腺に反復感染するために生じると推測されています。

 発症年齢は1歳~16歳で、多くは6歳までで発症し、数ヶ月から1年の間隔で、特別な誘引無しに左右交代性または両側同時に耳下腺腫脹をが繰り返しますが、予後は概ね良好で成人での慢性耳下腺への移行は稀です。

 急性化膿性耳下腺炎と比べ炎症所見が軽度で、耳下腺全体が硬く腫脹することがありますが、発熱は多くは
37度台であり、
初回腫脹の時点で流行性耳下腺炎と診断されることが多いです。
 腫脹を繰り返し、排泄唾液中に膿の混入が認められば反復性耳下腺炎と考えられます。




 検査上では耳下腺造影検査にて末梢排泄管拡張所見を認めます。鑑別診断として急性化膿性耳下腺炎や サルコイドーシス・流行性耳下腺炎があり、ムンプスウイルスに対する血清検査等により鑑別します。

 治療としては
ペニシリンまたはセフェム系抗生剤を1週間程度内服して頂きます。症状が落ち着いている時期にも口腔内の清潔を励行して頂きます。

だえきせんのけんさ方法

  1. 目で見てかくにん
     外見から腫脹がどの部分にあるのか、両側か片側か、皮膚の発赤腫脹はあるのか等を確認致します。

  2. 触ってかくにん
     腫脹であればその程度はどのくらいか、硬いかどうか、周囲との癒着はあるのか、表面の性状は、皮膚の状態はどのようなものか等を確認致します。唾液腺を圧排してどのような唾液が出てくるかを確認したり、唾液管に石が詰まっていないか両手で体内外からはさんで確認することもあります。

  3. 超音波でかくにん
      超音波の検査機械を使用して腫脹の性状を確認致します。病変と他の組織の境界面や病変内部の信号、病変を通過した後の信号の状況や唾石という石の有無などを確認致します。

  4. 画像でかくにん
     唾液管に造影剤を注入してレントゲン撮影を行い唾液腺の状態を確認したり、CTやMRIといった、断層で体の内部の変化を確認する機械を使用して問題が無いかどうかを調べます。途中で血管や血流のよい部分がよく区別出来るように造影剤を注射をして確認する事もあります。

  5. 細胞や組織の状況をかくにん
     必要に応じて針を刺して細胞を取って顕微鏡下に細胞の状態を確認いたします。また、唾液等を採取してどのような細菌に感染しているのか、またはどのような状態の変化が認められるのかを確認します。

  6. その他のかくにん方法
     アレルギー性疾患の関与が疑われる場合には採血して原因物質について確認を行います。ウィルス感染やその他の感染症等が疑われる場合にも採血して確認をすることがあります。最近では唾液管自体に管を入れて、内部を確認している施設もあります。

(このHPは小田原市JR鴨宮駅、ダイナシティウエスト北側駐車場に面したゆげ耳鼻咽喉科の”子供の病気と耳鼻咽喉科”についてのサテライトHPです。)