認定補聴器技能者と補聴器相談医

  補聴器に関わる認定資格には様々なものがあります。

  認定補聴器技能者は、補聴器の調整や販売を行う技術者の為の認定資格です。
 
  
補聴器を購入される方の使用目的や使用環境・希望価格等について相談に応じ、 補聴器の選定・適合調整・使用指導・補聴効果の確認を適切に行う、専門的な知識及び技能を修得した者と定義されています。

  公益財団法人テクノエイド協会による養成課程があり、4期にわたる4年間の養成課程と技能者試験を受け合格することが必要で、その後も更新制となっております。

  平成28年3月時点での認定登録者は3239名となっています。

  全国で補聴器を販売している店は7651店あり、一定の知識を持つ
認定補聴器技能者が在籍しているのは1848店、約24%となります。

  そして、補聴器年間販売台数56万台のうち、55%の約31万台が日本補聴器販売店協会加盟店により販売され、その約8割を
認定補聴器技能者が販売していると推定されています。


  
  
認定補聴器技能者でなければ補聴器が扱えないわけでも無く、認定されていない方が一概に不適切な補聴器相談を行っているとは言えませんが、認定補聴器技能者であれば、有る程度の補聴器に関する知識・技能が担保されていると考えて宜しいかと思われます。






  医師側の認定資格としては、日本耳鼻咽喉科学会により補聴器相談医の認定制度があります。

  
補聴器相談医は、適正な補聴器を必要とする聞こえの悪い方のための専門医とも言えます。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医の中から、決められた講習と実習を受講し、難聴者が適正な補聴器を利用できるように活動している医師に対して、日本耳鼻咽喉科学会学会理事長により認定され、6年ごと資格を更新する必要があります。

  現在全国に4000人以上の認定者がおります。

  また、厚生労働省による補聴器適合判定医師研修会というものもあります。 

  当院医師は、日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・補聴器相談医である他、騒音性難聴担当医・厚生労働省認定補聴器適合判定医であり、身体障害者福祉法第15条指定医(聴覚・平衡・音声言語・そしゃく機能障害)でもあります。


  
トラブルを未然に防ぐためにも、補聴器購入をご検討の場合には、あらかじめ補聴器相談医・耳鼻科専門医へのご相談をお勧め致します。