補聴器の適合・不適合

補聴器の適合 =補聴器を選ぶ際に重要なポイント=

1.正確な検査の重要性

  補聴器には多くの形状や機能の異なる種類が存在しています。選択肢が幅広い反面、ご自身に最も適したものが何かを判断することが難しいのも事実です。

  適切な補聴器を選んでいただく為に、第一に難聴の程度を的確に診断することが重要です。

  聴力障害の程度には、小さな会話が聞き取れない、会話を誤って聞いてしまう、音を不快に聞いてしまうなど、様々な個人差があり、簡単な聴力検査のみでは、ことばの聞こえ方は正確に評価することはできません。

  ことばがどのように聞き取れているかを調べることで、補聴器のご使用にてどこまで補聴器の効果が期待出来るか、または、効果は限定的であると予想されるのかを含めて予測することが出来ます。

  障害されたお耳の残された聴力を把握し、ことばを聞き分ける能力を最大限に利用することが、補聴器を効果的に使用するための基本となります。


2.補聴器選択の基本   

  ライフスタイルや好みに合った機種を選びましょう。
  
  難聴の程度に合った適切なタイプの補聴器を選びましょう。


3.補聴器の調整

  補聴器の調整は、補聴器相談医の診断に基づき、熟練した補聴器技能者が行います。微細な調整となりますので、初心者や機械で単純にできる作業ではなく、経験が必要となります。


  補聴器の購入を検討される際は専門家による検査と診断を受けられることを強くお勧めします。






補聴器の不適合

次のような場合には補聴器はお勧め出来ません。


1. 耳疾患で治療中の場合

2. 聴力が変動している途中 と見込まれる場合

3.
聴力が廃絶している場合 (期待する機能が得られません)



補聴器類似品について

  近年補聴器類似品も多数販売されております。いわゆる
”集音器”等が該当します。

  補聴器のような形と音の増幅能力を有しており、聞こえを改善すると販売されている一方、補聴器とは異なり管理医療機器ではないものが見受けられます。
  
安全基準について確認出来ないこともあり、消費者トラブル等が一部発生しております。

  補聴器の購入を検討される際には、補聴器類似品についてご注意くださいませ。