アレルギー性鼻炎は1960年代前半からの慢性副鼻腔炎の減少・軽症化と逆比例して1965年頃から増加し始め、1970年以降急増し、今なお増加しています。
耳鼻咽喉科医とその家族を対象にした調査では1998年から2008年までの10年間に著しい増加をしたと報告されています。
実際の増加の程度は花粉症が19.6%(1998年)から29.8%(2008年)、アレルギー性鼻炎全体では29.8%(1998年)から39.4%(2008年)となっています。
増加している原因は必ずしもはっきりしておりませんが、アレルゲン(アレルギーの原因物質)の増加が主な要因であると考えられています。
具体的には、、気密性の高い建物と暖房設備の西洋化、そして核家族化、共稼ぎの増加などにより清掃の機会が減り、室内塵・ダニが増加していること。また、戦後の大規模植林されたスギが花粉生産力の強い樹齢30年以上となり、スギ花粉量が増えている事が大きなと考えられています。