熱性けいれんの既往のある方 ワクチンの接種に関する日本小児神経学会の見解(平成18年3月) 「現行の予防接種はすべて行って差し支えないが、保護者に対して予防接種の有用性、副反応(発熱の時期やその頻度他) などについての十分な説明をして同意を得ることに加え、具体的な発熱時の対策(けいれん予防を中心に)や、万一けいれんが出現した際の対策を指導すること」 てんかんの既往のある方 厚生労働科学研究事業の「ハイリスク児・者に対する接種基準と副反応に関する研究班」(2003年)の見解 「コントロールが良好なてんかんをもつ小児では、最終発作から2-3カ月程度経過し、体調が安定していれば 現行のすべてのワクチンを接種しても差し支えなく、コントロールが良好以外のてんかんをもつ小児においても、 その発作状況がよく確認されており、病状と体調が安定していれば、主治医(接種医)が適切と判断した時期にすべての 予防接種をしても差し支えない」 また、「発熱によってけいれん発作が誘発されやすいてんかん児(重症ミオクロニーてんかんなど)では、 副反応による発熱が生じた場合の発作予防策(ジアゼパム坐剤、経口剤など) と万一発作時の対策を指導しておく。いずれの場合も、事前に保護者への十分な説明と同意が必要」 熱性けいれんやてんかんの既往のある方は、接種前に必ず一言ご相談下さいませ。