自宅生活高齢者の60歳以上に対しての発症予防効果は58%程度、70歳以上ではさらに低下すると報告されています。 A/H3N2型とA/H1N1型が流行した年のインフルエンザでの呼吸器疾患の予防効果は、1~15歳の小児で77~91%と報告されています。 3~9歳の健康小児では56%の発症予防効果と報告されています。 65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止したと報告されています。 「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院))」 発熱を指標とした場合、1歳以上で6歳未満の幼児では約20~30%の発病を阻止する効果があり、 1歳未満の乳児では対象症例数が少なく効果が明らかでないと報告されています。 「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に対する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院)・加地正郎(久留米大学))」 乳幼児のインフエルエンザワクチンの有効性に関しては、概ね20~50%の発病防止効果があったと報告されています。 乳幼児の重症化予防に関する有効性を示唆する報告が散見されています。 (Katayose et al. Vaccine. 2011 Feb 17;29(9):1844-9)