音響刺激により聴器は可逆的・不可逆的に障害を受ける
程度
音圧や曝露時間・感受性により様々
音響の種類で音響外傷・気圧性外傷・騒音性難聴の三つに分類
音響外傷
ピストル等の衝撃音により瞬間的に強大音圧を感じ受傷
直後から耳閉感・耳痛を生じ、難聴・耳鳴が続くことが多い
程度・予後は様々
気圧性外傷
火薬の爆発や外気圧の変化により、硬膜破裂や気圧性中耳炎を生じる
騒音性難聴
100dBを超える騒音に曝露される場合、
85dB程度でも鉄工所・鉄道・造船所等で長期連続的・
不連続に反復し騒音を聞く特定職場で勤務年数に比例し発症増加
騒音は等価騒音レベル表示
85dB未満、85dB以上90dB未満、90dB以上に区分され、労働環境は管理される
音響外傷・騒音性難聴の場合、3000Hz以上の高音が障害を受け易く、
初期は有毛細胞変性にて4000Hzが特徴的に下降
継続的刺激にて蝸牛神経線維や神経細胞も退行変性する
耳鳴を伴うことが多く、平衡症状は無いか伴わないことがほとんど
治療
ビタミン剤や血管拡張薬・ステロイド等を使用
聴力低下が長期になると改善困難となる
予防
管理区分ごとに耳栓や耳覆い等で騒音を減弱させる
感受性に個人差があり、スクリーニングが大切