耳管疾患
耳管狭窄症
鼻炎・上咽頭炎等の炎症が波及、耳管粘膜に炎症を生じる
炎症後の瘢痕、関連筋肉の機能低下、萎縮等により狭窄する
扁桃腫脹や腫瘍・ポリープ等により周囲組織から圧排され生じる
難聴や耳閉感、耳鳴を伴うことあり
鼓膜は内陥し、可動性が制限される
悪化すると滲出液が鼓室内に貯留する
聴力検査では20~30dB の伝音性聴力低下
ティンパノグラムでは B型か C型
治療
原疾患に応じた対応
耳管に通気を行ったり、貯留液に対して穿刺や切開を行う
耳管開放症
通常閉鎖している耳管が常時開放している状態
急激な体重減少や神経疾患による鼻粘膜萎縮、低血圧、透析等に関係
自分の声が強く響く
呼吸音が聞こえてきたり、耳閉塞感を生じる
頭を下げることにより改善することがある
治療
意図的に耳管に炎症を生じさせる
コラーゲン液などを耳管周囲に注入する
鼓膜にシールを貼る事もある