中耳傍神経節腫・頚静脈球腫瘍

中耳傍神経節腫、頚静脈球腫瘍
 頚静脈球は化学的受容器、頚静脈球部の静脈壁や鼓室壁に存在
 白人に多く、女性に多い
 腫瘍は血管に富む
 組織
  クローム親和性ない類上皮細胞と血管内皮細胞に覆われた
             豊富な血管腔が網目状や島状に増殖
 鼓室型は鼓室内に成長し鼓膜発赤・拍動、肉芽様腫瘤透見
 咽頭側壁膨隆と拍動を認めることあり
 伝音性難聴、拍動性耳鳴、顔面神経麻痺を伴うことがある
 頚静脈孔付近に生じ、頭蓋底に達すると舌咽神経・
   迷走神経・副神経・舌下神経の諸神経が麻痺 (頚静脈孔症候群)
 検査
  出血に注意し生検 確定診断
 治療
  手術・放射線照射
  再発し頭蓋内合併症を起こすことも多い